建築学部

工学院大学建築学部の教員が2年連続で日本建築学会賞を受賞!

2016年度受賞

昨年に続き、2016年度は柳教授と金箱教授が受賞しました。

2016年日本建築学会賞(論文)建築学部建築学科 柳 宇 教授

建築学部 建築学科 柳 宇教授
この賞は、近年中に完成し発表された研究論文で、学術の進歩に寄与する優れた論文に授与されます。論文「建築環境における微生物汚染機構の解明とその対策に関する一連の研究」は、室内の微生物汚染防止に関する一連の研究を体系的にまとめ、その根本的解消に迫る科学的知見を提供し、学術的価値が高く、その有用性、社会への貢献が高いことが評価されました。

【受賞者のコメント】
このたびは日本建築学会賞(論文)を賜り、大変光栄に存じます。これまでの研究業績に対する表彰する賞をいただけるのは大変うれしく思います。受賞業績は「建築環境における微生物汚染機構の解明とその対策に関する一連の研究」であり、微生物汚染評価方法の確立、建築環境における微生物汚染実態の解明、建築環境における微生物汚染の対策方法の検討、との3つの課題に対して、実態調査・実験・解析の研究手法を用いて実施しました。地味な研究ではありますが、評価されたことは大変励みになります。 このように本業績は多くの先生方によるご指導、共同研究の賜物です。関係者の皆様に深く感謝を申し上げるとともに、今後より一層努力する所存です。

PROFILE

1985年、中国・同済大学卒業。1996年、国立公衆衛生院(現 国立保健医療科学院)博士課程修了。新日本空調株式会社技術研究所、国立保健医療科学院 建築衛生部等を経て、2010年、工学院大学建築学部建築学科教授に就任。現在、東京大学生産技術研究所研究員、国立保健医療科学院生活環境研究部客員研究員を兼任。

「環境と省エネの調和」を学ぶ柳研究室HP

2016年日本建築学会賞(業績)建築学部建築デザイン学科 金箱 温春 特別専任教授

この賞は、近年中に完成した学術・技術・芸術などの進歩に寄与する優れた業績(論文・作品・技術部門以外)を表彰するものです。金箱教授の業績「耐震改修における構造デザインの実践と啓発活動」は、構造設計者として「建物価値を高める耐震改修」を目指した設計活動を長年実践し、活動内容を学会・国際会議・雑誌・講演など様々な媒介を通じて国内外に発信するとともに、若手の建築家や構造技術者の育成などの啓発活動に努めたことが評価されました。

【受賞者のコメント】
既存建築物を活用するため耐震改修が行われることが増えてきました。単に耐震補強をするだけではなくデザインや機能をより魅力あるものとする改修を目指し、構造設計者の立場から多くのプロジェクトに関わり、また取り組んだ耐震改修の事例や考えかたなどをさまざまなメディアや会議で発表し啓発活動にも取り組んできました。このような活動を評価していただいたことをうれしく思います。

PROFILE

1977年、東京工業大学大学院総合理工学研究科修了、横山建築構造設計事務所入所。1992年、金箱構造設計事務所設立。2012年、工学院大学建築学部建築デザイン学科特別専任教授に就任。
浜松サーラ

浜松サーラ

北九州市立戸畑図書館

北九州市立戸畑図書館

2015年度受賞

木下教授と冨永教授の2名の女性教員が受賞しました。

2015年日本建築学会 著作賞 建築学部建築デザイン学科 木下 庸子 教授

『いえ 団地 まち −公団住宅 設計計画史』  木下 庸子(建築学部 建築デザイン学科) /植田 実(住まいの図書館出版局編集長)

『いえ 団地 まち −公団住宅 設計計画史』 木下 庸子(建築学部 建築デザイン学科) /植田 実(住まいの図書館出版局編集長)

この賞は、日本建築学会員が執筆した建築にかかわる著書で、学術・技術・芸術などの進歩発展、あるいは建築文化の社会への普及啓発に寄与した優れた業績を表彰するものです。『いえ 団地 まち ‒公団住宅 設計計画史』(ラトルズ)は、広い読者層に向け、団地の魅力の読み方と集住の空間デザインの理念と技法をわかりやすく体験的に伝えることに成功している点が高く評価されました。

【受賞者のコメント】
20世紀日本の標準的な住まいのスタンダードを築き上げた団地。1955年の日本住宅公団発足から現在のUR都市機構にいたる住宅団地の設計計画史を、設計に携わる私自身の視点で解き明かすことを試みた一冊です。公団住宅を語るうえで資料集としての役割が果たせれば嬉しい限りです。

PROFILE

1980年、ハーバード大学デザイン学部大学院修了、1981年、内井昭蔵建築設計事務所入所。1987年、設計組織ADH設立。2005年、UR都市機構都市デザインチームリーダー就任。2007年、工学院大学建築学部建築デザイン学科教授就任。木下教授は、2012年にも日本建築学会賞(作品)を受賞しています。

「建築デザインとものづくりの楽しさを探る」木下研究室HP

2015年日本建築学会賞(作品)建築学部建築デザイン学科 冨永 祥子 教授

この賞は、近年国内に竣工し、社会的・文化的見地から極めて高い水準が認められる独創的なもの・新たな建築の可能性を示唆するもので、時代を画すると目される建築作品に授与されます。『木の構築 工学院大学弓道場・ボクシング場』は2013年に竣工し、徹底した架構への追求により、日本の伝統木造における水平垂直の構成を現代建築に昇華させた点が高く評価されました。

【受賞者のコメント】
125周年記念事業というタイミングにめぐり合わせた幸運はもちろんのこと、学内の先生方や事務方の皆様の多岐に渡るサポートなしでは、このような素晴らしい結果にはつながらなかったと痛感しております。あらためて皆様にお礼申し上げます。

PROFILE

1992年、東京藝術大学大学院美術研究科修了、香山壽夫建築研究所入所。2003年、福島加津也+冨永祥子建築設計事務所設立。2011年、工学院大学建築学部建築デザイン准教授を経て、2016年より教授に就任。

「木の構築 八王子キャンパス弓道場・ボクシング場」

「建築を原寸大で考える」冨永研究室HP